現地採用の仕事は裁量が限定的でつまらない?

  1. 現地採用

つまらないと言えばつまらないかもですし、楽しいと言えば楽しいかもです。いきなりこんな話をするのも微妙ですが、現地採用社員の場合は全て自分次第なんですよね。ただやはり、裁量はない気がします。

裁量という意味では、駐在員日本人の方が裁量があります。日本本社の縛りをガッチリ受けるとは言え、海外に赴任する際は支社長のポジションであったり、取締役であったり、事業部長レベルで赴任する人が多いからです。単純に日本人はコストがかかるので、多くは配置できないからですね

ただ、現地採用社員は本社採用とは関係ないので、意外と仕事が自由にやれる環境はあります。実際、私はかなり自由に働かせてもらっていました。

よって、仕事を獲りにいこうと思えばいくらでも獲りにいけましたし、サボろうと思えばいくらでもサボれました。

こうやって書くと何だか裁量がありそうですが、別に裁量自体はほぼ全く無かったんですよね。単純に、報連相しながら自分のやりたいことを通していただけです。

上司の許可なく自分一人で何かを決めることはできませんでした。例えそれが100円の備品を買うのであっても。自由だけど、裁量はない。何だか分かりづらいですが、分かりますかね笑?

駐在員の裁量

私がインドネシアで現地採用社員として働いていた会社では、駐在員日本人はみな取締役クラスとして働いていました。日本本社に縛られつつも、裁量の大きな仕事をしていました。ほぼ経営者だったと言えます。

海外支社で駐在員として働く醍醐味はここですよね。なんせ何人も日本人を駐在させるとコストも高くなるので、限られた最小人員を支社に置くことになります。

必然的にその会社で重要なポジションを占め、大きな裁量を持って仕事をすることになるわけです。大きな裁量を持つとは、要するに自分一人で決められる範囲が広くなるということですよね。お金を使うにしても、人を採用するにしても。大枠が決められたなかで、後は自由に意思決定できます。

現地採用社員の裁量

上記のような裁量を持つ現地採用社員は稀です。

海外転職してインドネシアで現地採用社員として働くのであれば、多くの人は平社員かマネージャークラスからスタートするのではないかと思います。残念ながら、そこから取締役などに昇進する人はかなり稀です。

稀と書いた通り、0ではありません。知り合いの現地採用社員で数年頑張って、取締役まで昇進した人がいました。日本語、英語、インドネシア語が流暢で、本社と支社によく尽くし、コツコツと成果を積み上げていた人でした。

私の場合はもうサラリーマン的な仕事を何年も続けたいとは思わなかったので、とてもマネできませんでした。なお、私は現地採用社員を2年で退職しています。「独立したい!」という気持ちが強すぎました。

インドネシアは日本の中小ベンチャー企業と違って、「あれもやってください」「これもやってください」と仕事が無限に増え続けることはありません。少なくとも現地採用社員の仕事に限って言えば。

契約時に定められた業務範囲

現地採用社員は、基本的に転職時にエントリーした職務内容を日々任されるだけです。それは日本企業に勤めるのと、海外で転職して現地企業に勤めるのとの大きな差です。

契約に厳格なところだと、契約時に自分の仕事内容がきっちり定義されるところもあります。これは逆に社員にとっても自分を守る術でもありますが。

ハッキリ自分の意見を主張するインドネシア人だと、

「自分の仕事は契約書に書いてある●●で、それ以外の仕事もやれということであれば、給与を上げて下さい。」

といった交渉の仕方で、自分の待遇を改善しようとする積極的なインドネシア人も少なくありません。自分の意見を表立って言わない人は、不満があればさっさと退職していきます。

そういうわけで、基本的には自分の守備範囲が決まっており、その中で粛々と仕事を進めていくことになります。

仕事に慣れると退屈になる

インドネシアでの現地採用社員の仕事の業務量は、日本のそれと比較すると少ないと思います。日本の苛烈な企業で馬車馬のように働いてきた人たちからしたら、天国のような場所に映るでしょう。

自分もインドネシアは天国かと思いました。

そういう人からすると、業務量が少なく、かつ守備範囲がガッチリ決まっている仕事は次第に退屈に思えてきます。先程伝えた通り、取締役クラスであれば違うのでしょうが、平社員やマネージャークラスでは、本当にその裁量は限定的です。

退屈になったらどうするか

仕事を獲りにいく

あまりインドネシア人は仕事のやる気に満ちあふれている人は少ないので、そういった中で積極的に自らをアピールしていくのは1つの方法だと思います。

インドネシア人の仕事のやる気が無いというよりは、誰しもこんなゆるふわな環境に身を置いたら、仕事一筋の真面目君であり続けることは難しいと思います。本来人間という生き物は怠惰な生き物だと昔の偉い人も言っていたので。

とは言っても、「やる気があるので仕事をもっと任せてください!」では大人の世界では通用しないので、とにもかくにも目の前の仕事に一生懸命取り組み、成果を出すことが必要です。

そうやって1つ1つ積み重ねていき、かつ、自分自身に仕事を獲りにいくマインドがあれば、インドネシアでは自然と仕事が集まってくるでしょう(他の人がやりたがらないので)。

副業にのめり込む

仕事はそこそこにして、副業にのめり込むというのも1つの手だと思います。インドネシアで現地採用社員として働いていると、基本的には定時に出社して、定時に帰る生活が待っています。

そんな状況なので、副業に取り組もうと思ったらいくらでも副業に時間を割けます。ガンガン副業しまくって、現地採用の給与では足りない部分を補っていくというのも、積極的な生き方なのかなと思います。

「副業も1つの手です」と伝えておいて何ですが、インドネシアでどこかの企業から労働ビザを取得している場合、その企業でしか働けません。なので、どこかの企業で労働ビザをもらいつつ、他の企業で副業しているのがバレると、法律的には問題になります。副業をするなら、周りの人の意見も聞きつつ、個人の責任でお願いします。

仕事をしないで私生活を充実させる

最後はプライベートの充実ですね。インドネシアからバリまで飛行機で2時間かかりません。往復の交通費も1万円前後。シンガポールやタイも日本から行くことに比べれば、時間も費用も圧倒的に安く遊びに行けます。

海外へ転職して働くことの醍醐味の1つと言えるんじゃないでしょうか。

現地採用社員の仕事はさほど忙しくならないので、有給をしっかり取ってインドネシア人彼女と遊びまくるというのも楽しい人生の過ごし方だと思います。誰の目を気にすることもなく遊べるのは最高です。

仕事の報酬は何か

自らの自由な時間と気持ちをどこに投資するかというお話でしたが、インドネシアで海外転職して現地採用社員となった場合、どうしてもつきまとう不満がいくつかあります。

昇格することがほとんどない

特に、

  • 日系企業
  • 人事は全て日本本社が握っている。
  • 取締役以上は日本本社から定期的に配置される。
  • 自分自身はマネージャー待遇で現地採用された。

という人は、昇格することはほぼありません。取締役のポジションは、日本から派遣される、本社採用の人間を育てるためのポジションなので、よほどのことがない限りその椅子に現地採用社員が座ることはありません。

私の場合は、取締役のポジションを狙う場合は、現地採用から日本本社採用にならないと駄目だとハッキリ言われました。当然ながらそうなると帰任する可能性が出てきてしまいます。

せっかくインドネシアで一生働いていこうと決意してここまで来たのに、本社の人事都合で日本に帰らされるのはナンセンスだなと。海外に転職した意味ないなと。

よって、当然ながらお断りをしました。

昇給は毎年の定例昇給程度

また、日本人がマネージャー待遇で現地採用社員として働く場合、給与はローカルスタッフの人事体系の中に組み込まれ、その中で最も高い給与で支払われます。

この状態から給与が劇的に上がることはありません。ただ、インドネシアの場合は法律で毎年給与を上げていく必要があり、その定期昇給に沿っては給与が上がっていきます。

つまり、どんなに頑張っても、頑張らなくても、昇格も昇給も程度が知れているということです。こういう環境で全力で働けと言われて頑張れる人ってどれくらいいるんですかね。

少なくとも、自分は最初の頃こそモチベーションは高かったですが、次第に冷めていってしまいました。とは言っても、一応プロとして仕事をしていたので、別に仕事の手を抜くことは無かったのですが。ただ、この会社でずっと働くことはないなと思いながら日々仕事をしてました。

何の為の現地採用社員か

そうなると、わざわざ海外転職してインドネシアで働く意味は何かと。現地採用社員ではなく、遠回りでも日本人駐在員のポジションが狙える企業に転職した方がいいのではないかと考える人もいるかと思います。

実際に、それはそれで1つの選択肢だと思います。

ただ、自分の場合はインドネシアでずっと働きたくて、この国で地盤を築いていきたいと考えていたので、現地採用社員という道を選びました。

そして、今は何をやっているかと言うと、独立して海外複業をやっています。

インドネシアで複業

そうです。現地採用社員として何もかも手に入れるのは諦めて、独立して海外複業家になることでそれを実現しようとしています。

正直、海外での就労経験が全くない状態で、いきなり日本からインドネシアに来て独立するというのはハードルが高いと思います。失敗する可能性も高くなります。

よって、まずは現地採用社員として働いて、その国の文化や風習に慣れながらローカルスタッフと共に働く。そうやって仕事をコツコツとしていくことで、独立としての道にうまく進めることができました。今は、お金、仕事、プライベート、全てに満足しながら働いています。

海外転職して良かった!と胸を張って言えます。

インドネシアでどう積極的に過ごすかはその人次第

当たり前すぎるくらい当たり前な結論ですが、要するにそういうことですね。駐在員なのか現地採用社員なのかは分かりませんが、せっかく海外で転職したのであれば積極的にいろいろなものを獲りにいきたいですね。

日本で10年、インドネシアでは2年、WEBマーケターとして働き、現在はPT.MDKの取締役としてジャカルタで仕事をしています。また、海外からフルリモートワークという形で、日本企業のWEBメディアの運営サポートや、リスティング広告の運用なども行い、複業しながら海外で仕事を楽しんでいます。奥さんはインドネシア人で、私もイスラム教に改宗。

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